病院で震える愛犬、見て見ぬふりしていませんか？

「怖がるのは仕方ない」その思い込みが、大切な家族の寿命を縮めているかもしれません。

「フィアフリー」という新常識

欧米で広がる「恐怖（Fear）を与えない」診察基準。無理な押さえつけをせず、ペットの心理的負荷を最小限に抑える科学的アプローチです。

待合室の「仕切り」は命綱です

犬の鳴き声だけでパニックになる猫もいます。犬と猫のスペースが完全に分かれているか、まずそこをチェックしてください。

診察室で「ちゅ〜る」が出るか？

診察台の上でおやつをくれる。これは単なる甘やかしではなく「病院＝楽しい場所」と脳を書き換える重要な訓練です。

猫オーナー必見「金のロゴマーク」

国際猫医学会が認めた「CFC」認定病院。ゴールド認定なら、猫専用の診察室や入院病棟が完備されている証拠です。

冷たい診察台にそのまま乗せない

金属の冷たさは不安を煽ります。マットやタオルを敷いてくれる、あるいは家と同じ匂いの布で包んでくれる病院は信頼できます。

3人がかりの保定はもう古い

暴れる子を力でねじ伏せる診察はトラウマを作ります。最新の病院は、フェロモン剤や適切な鎮静薬で、優しく安全に対応します。

「今日は中断」がペットを救う

パニックがひどい時、強行せずに「日を改めましょう」と提案してくれる先生こそ、本当にペットの福祉を考えています。

クレートを「安心の隠れ家」に

病院の日だけ出すとバレます。普段から部屋に置き、おやつを食べる場所に。移動中も「守られている」と感じさせることが重要です。

飼い主の不安はリードで伝わる

あなたが「痛そう…」と震えるとペットは察知します。飼い主が笑顔で落ち着くことが、ペットにとって一番の安定剤になります。

「科学の力」を借りる選択肢

病院が苦手すぎる子には、事前服用できる抗不安薬もあります。無理をさせず、穏やかに受診させるのも愛情の一つです。