それは「反抗」ではなく、あなたの「言葉」が正しく届いていないだけかもしれません。
犬の脳は視覚情報を最速で処理します。言葉をかける前に、犬はあなたの「手の動き」や「体の向き」を真っ先に読み取っているのです。
同時に出すと、声の印象が消えてしまいます。まずはハンドサイン、その次に音声。この「順番」を守るだけで、学習効率は一気に上がります。
「オスワリ」と「オカワリ」。人間には違いますが、犬には語頭の音が同じに聞こえ、迷いの原因になります。全く異なる響きの言葉を選びましょう。
普段の会話で頻出する「よし」を解除の合図にすると、犬はいつ動いていいか分かりません。「OK」など特別な響きの言葉を使いましょう。
パパは「座れ」、ママは「おすわり」。これでは犬はパニックに。家族で「指示語の辞書」を作り、トーンまで合わせることが不可欠です。
反応がない時に連呼すると、その言葉はただの「雑音」になります。一度だけ伝え、反応を待つ。これが言葉の価値を守るコツです。
合図から1秒以上かかるなら、まだ意味が届いていません。もっと静かな場所で、ご褒美を使いながら「言葉のスピード」を鍛え直しましょう。
「おいで」と言われて嫌なことがあった犬は、その言葉を避けるようになります。反応が悪くなった言葉は「汚れて」しまっています。
汚れた言葉を直すのは大変です。思い切って「カモン」や「ヒア」に新調しましょう。新しい響きが、愛犬のやる気を再燃させます。
犬は場所をセットで覚えます。リビングだけでなく、公園や道路など、環境を変えて練習を重ねて初めて、どんな時でも反応できるようになります。
愛犬が動かないのは、頑固だからではありません。あなたの言葉が「外国語」のように聞こえているだけ。明確なルールが、二人の自由を作ります。
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